富裕層・著名人の寄付が国民に与える影響とは?過去の支援額や取組事例も紹介

富裕層・著名人の寄付が国民に与える影響とは?過去の支援額や取組事例も紹介

 

日本の寄付総額は、2020年で1兆2,126億円。年々右肩あがりとなっている日本の寄付市場に関わりを持つのが、富裕層・著名人による寄付です。
世界情勢や大きな災害が発生した直後には、かならずといっていいほど著名人の寄付を目にすると思います。
そこで今回のモノドネでは、富裕層や著名人の寄付がどのように影響を与えているのか、過去の支援金額や実例と合わせて紹介します。

 

日本の富裕層・著名人の寄付とその影響

フィランソロピーという言葉を聞いたことはありますでしょうか。フィランソロピーとは、企業が行う社会貢献活動をさします。

日本でもフィランソロピー活動を支援する動きが広まりつつあり、自然災害の発生時や昨今のコロナ渦では医療機関および地方自治体に寄付を行った富裕層や著名人も少なくありません。

富裕層人口の多さを国別に見ていくと、世界第1位はアメリカで590.9万人です。日本はアメリカについで第2位の338.7万人であり、第3位はドイツ(146.6万人)、第4位中国(131.7万人)と続きます。日本の富裕層人口は、第3位のドイツや第4位の中国と比べてもはるかに大きいです。

これらの富裕層や有名人が率先して寄付を行い、公表することで「自分も高額寄付をしてみよう」という気持ちになったという人がわずかながらも増加したという調査結果があります。

内閣府の調査では6割~7割の日本人が社会に貢献したいと考えており、日本全体で社会貢献意識が醸成されつつあります。

またコロナ渦を経て身近な人だけでなく、見知らぬ人とも助け合いが必要だと感じた日本人も増えています。富裕層や有名人のフィランソロピー支援の活動をきっかけの一つとし、寄付がより身近なものになっています。


寄付白書2021(https://jfra.jp/research)では、富裕層や著名人の寄付に対して「100万円以上の高額寄付意向」を調べるアンケートを実施。
アンケート内容は、金額などの寄付情報を一切記載しないものを「総制軍」、寄付動向や寄付金額を記載したものを「処置軍」として統計しました。

総制軍情報刺激なし
処置軍12016年の寄付動向
処置軍2富裕層が10億円寄付
処置軍3富裕層が一定額寄付
処置軍4著名人が10億円寄付
処置軍5著名人が一定額寄付

高額寄付意向の割合は、具体的な金額情報を一切公開しない「総制軍」が1.4%と最も低い結果に対し、富裕層や著名人が10億円寄付をしたと記載した処置軍では「総制軍の2倍以上」の割合を占めたのです。

 

非難の声があるのも事実

「〇〇円寄付しました」
富裕層や著名人の方々がツイッターなどで寄付額を公開すると、「売名」「偽善者」と国民から非難されているのは事実です。とはいえ私たちモノドネは「寄付への考え方は人それぞれ」と認識し、ここでは著名人の寄付額公開について深くは追求しません。

そんな中で、ミュージシャンのYoshiki(X-JAPAN)さん、プロサッカー選手の長友侑都さんや本田圭介さんは、寄付額の公表について下記のように呼びかけました。

 

みなさん、寄付は、もし可能なら、公表したほうがいい。
(そして一部の批判に耐えられるなら..)
そうすることによって寄付先にさらに多くの寄付が集まりさらに多くの人が救われる。

YOSHIKI氏の公式ツイッターより
(https://twitter.com/yoshikiofficial/status/1252534174210068480)

 

寄付とか公表すると、売名だとか偽善者だとか言う人いるけど、批判ばかりして何もしない人より、行動できる偽善者の方がよっぽど世の中に影響与えるし、かっこいいと思うぜ!

Yuto Nagatomo氏の公式ツイッターより
(https://twitter.com/YutoNagatomo5/status/1259810575883866113)

 

売名でいいやん。偽善でいいやん。
その寄付で困ってる誰かが救われるって事実は変わらんよ。

Keisuke Honda公式ツイッターより
(https://twitter.com/kskgroup2017/status/1259997138945224704)

 

また著名人の寄付額公表に対して国民からは「自分が好きなアーティストが寄付した事実を知ると、この人のファンでよかったと勇気づけられる」などの声も上がっており、日本の寄付市場拡大を発足させる力の一つと言えるでしょう。

 

日本の富裕層・著名人による寄付実例

これまでの富裕層や著名人による寄付実例を紹介します。

役職・業種寄付者取り組み・寄付先寄付額
経営者・創業 者株式会社ミクシィ
取締役会長
笹原健治
みてね募金を設立10億円
ファーストリテイリング会長兼社長
柳生正
京都大学に寄付総額100 億円
マンナンライフ創業者
鶴田征男
会長職を退いた際の退職金を富岡市に寄付総額5,000 万円
ミュージシャ ンYOSHIKI(X-JAPAN)YOSHIKI氏運営の「米国非営利公益法人501(c)(3)YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」から「国立国際医療研究センター」へ寄付1,000万円
※呼びかけで、西島隆之氏、 浜崎あゆみ氏がそれぞれ1,000万
GLAY北海道へ支援
※北海道の地域医療を守るため
1,000万円
タレント中居正広東京コロナ医療支援基金に寄付1,000万円
指原莉乃大分県・日本赤十字に寄付各1,000万円
タレント(新しい地図)稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾LOVE POCKET FUNDを日本財団と共同設立3,000万円を拠出
タレント所ジョージ・ビートたけし支援団体に共同で寄付1,000万円
YoutuberHIKAKINYahoo!基金と連携し「コロナ支援基金」を立ち上げる1億円
はじめしゃちょーHIKAKINと日本財団の共同設立「コロナ支援基金」1,000万円
プロ野球選手読売巨人軍(原辰徳、阿部慎之 助、坂本勇人、丸佳浩、菅野智之)東京都内の医療現場を支援総額5,000 万円(各 1,000万円)

 

海外の富裕層・著名人の寄付実例

寄付を公表するのは、日本の著名人だけではありません。世界的ハリウッドスター・アーティストも、日本の被災者に向けて数々のチャリティ活動をおこなってきました。

  • レディー・ガガ
    世界的に人気を誇るアーティストです。東日本大震災が発生した2011年、チャリティ活動の一環として、オリジナルのリストバンド販売。数日間で完売し、販売累計額は25万ドル。最終的には、資産と合わせて150万をセーブ・ザ・チルドレンに寄付しました。
    25万ドル
  • シンディ・ローパー
    1983年のソロ・デビュー・アルバム「シーズ・ソー・アンユージュアル」を全世界で1600万枚売り上げた、アメリカニューヨーク生まれのアーティストです。
    東日本大震災が起きた年は日本のツアー中でした。当時の朝日新聞によると、「私を迎えている日本に背を向けて帰るなんて考えられなかった」と日本に残ることを決意。
    来日公演で募金をおこなうなどの支援を続けました。
    (https://www.asahi.com/special/10005/TKY201103210152.html)
  • トミー・リー・ジョーンズ
    日本では、サントリーの缶コーヒーBOSSのCM「宇宙人ジョーンズ」としてもおなじみの俳優です。震災直後のCMはノーギャラにて出演。ほかにも「見上げてごらん夜の星を」を歌うなど、さまざまな形で日本・被災者に元気を届けてくれました。
  • トム・フェルトン
    累計興行収入「1兆0211億8174万2623円」の記録持つ「ハリーポッター」。
    トム・フェルトンさんは、そのハリポッターの「ドラコ・マルフォイ役」で知られるイギリス人の俳優です。
    震災を知ったトム・フェルトン氏は、チャリティTシャの企画・販売。売上金は被災地などに寄付し、さらに仮設住宅には2,000個の温泉卵を送る支援活動をおこないました。

著名人も賛同する「あしなが育英会」の賢人達人会

影響を与えるのは金銭による寄付だけではありません。モノドネでも紹介させていただいている「あしなが育英会」では、賢人達人会という支援プログラムで遺児を支えます。

賢人達人会とは、北米、中南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジアなど、世界各国の名だたるメンバーをもとに、アフリカ遺児高等教育支援100年構想を支援する諮問機関です。

参加メンバーには企業の創業者・取締役、文化人、大学教授、理事長、歌手、アスリートほか、みなさんもよく知られる著名人の方々もいらっしゃいます。

著名人一例

前ソフトバンクグループ株式会社
代表取締役会長兼社長
孫正さん
プロサッカー選手本田圭介さん
公益財団法人日本サッカー協会
なでしこジャパン前監督
高倉麻子さん
歌手・作曲家さだまさしさん

賢人達人会がささげる3つのテーマは、

  1. 100年構造で実施する様々なプログラムへの助言
  2. 世界各国でのファンドレイジングや大学連携における、あしながへの信頼の向上に寄与
  3. インターンシップ機会の提供やメンタリング等を通じた100年構想性への直接支援

です。
人生100年時代の未来に向かって生きる遺児たちを、力強くサポートします。
>>あしなが育英会を詳しくみる(https://monodone.com/detail/17/)

モノドネでは、あなたの不用品を寄付金に変えることができる新しい仕組みです。
もう使わないけど捨てるにはもったいない。
そういったお品を寄付金に変えませんか?

手続きは3ステップ

  1. 寄付したい団体を選ぶ

    モノドネ掲載団体の中から、あなたが応援したい活動団体を選びます。

  2. 申し込みをする

    申し込みフォームに必要事項を入力し、完了メールを受け取る。

  3. 寄付品を発送する。

    メールに記載された発送先へお品を発送する。

    ※買取王国系列店舗への持ち込みも可能です(一部対象外店舗あり)。

発送されたお品を専任スタッフが査定し、その査定額全額があなたの選んだ活動団体への寄付金になります。 査定額はメールにてお知らせします。
選んだ活動団体が寄付金控除対象団体であれば、寄付金控除を受けられます。

※寄付金控除を受けるには領収書が必要ですので、お申し込みの際に領収書希望を選択ください。

お品はそれを必要とする次の誰かにお繋ぎし、リユース・リサイクルされます
あなたにとっての不用品を、モノドネで社会に役立つお品に変えませんか?

モノドネについて知る

全ての記事